Amazon Dash ButtonとGoogle Homeでトイレの擬音装置を自作する
突然ですが皆さまの一番好きな日本の技術は何でしょうか。
私は音姫です。

音姫とは、トイレの個室に設置されている流水音を奏でる装置です。
音姫にハマったきっかけを書いていたらあまりに長く生々しくなってしまったので端折りますが、とにかく私は小学生の時に音姫に初めて出会って「世の中の大人は何でも分かっているな…」と大企業のリサーチ力や開発力に感嘆したものです。
音姫と書きましたが、「音姫」はTOTOの登録商標です。音姫のような装置はTOTO以外からも発売されていますので、これ以降は擬音装置と表現いたします。
さて、そんな擬音装置が好きな私ですが、前からこんな憧れを抱いています。

そうなんです、家に設置したいのです。
家にはもちろん家族しかいないので別に音をごまかす必要もないのですが、親しき仲にも礼儀ありと言いますし、無いより有る方が確実に豊かでしょう。
公共施設で見かける擬音装置は個人でも購入することができます。
が、我が家はウォッシュレットでもなければ持ち家でもありません。
擬音装置のみを購入し、敷金と引き換えに壁に穴を開けて設置するのはさすがに道楽が過ぎるのではないでしょうか。あと高いし。(TOTOなどの装置は大体10,000円〜)
お求めやすい価格の擬音装置も存在します。Amazonを見てみたら脅威の600円の装置もありました。
ですが、私はたまに出会う見たことないブランドの、気持ちばかりのチョロチョロとした流水音しか流れない擬音装置が腸が煮えくり返るほど許せません。何なのですかあれは、音を消すどころか「今排泄してます(笑)」って逆に注目を集めるだけじゃないですか。
もちろん、低価格の装置全てがチョロ音に違いないとは言わないです。
でもやっぱり買うならTOTOの音姫がいいな。爆音で流したいな。
そんな訳で自作しました。
使うのはGoogle HomeとRaspberry Pi、そして今は亡きAmazon Dash Buttonです。
すごい、今更の総決算。
何でこんな今更な物達をと言いますと、Dash Buttonが出てずっと「Dash Buttonで何か作ります」と言いながら未だ何も作っていなかったからです。そうこうしているうちに3年の月日が流れDash Buttonは死んでいった。
最初はGoogle HomeではなくAmazon繋がりでechoを使おうとしたんですが、Alexaに何かさせるには申請する必要があることを知りました。(※2018年12月当時)
でも「Dash Buttonとechoをトイレに置いて排泄音を消したい」なんてのは絶対にリジェクトされるでしょう。私がAmazonの開発者だったらこいつのドタマをかち割ってやろうかと考える申請だと思います。
仕組み
仕組みというほどでもないですが、ラズパイにNode.jsを入れてdasherとgoogle-home-notifierを使いました。

図にするとこんな感じです。
注意点としては、dasherが古いのでNode.jsのバージョンを下げる必要があるくらいでしょうか。
動かしてみよう!
できました。

「せせらぎ」だなんて謙虚なことを言っていますが、実際は滝の爆音が流れます。どんな音でも掻き消すためには滝壺くらい必要。
では、実際に動かしてみます。
※皆さんの時間をこれ以上無駄にしても申し訳ないので先に書いておきますが、無音状態が10秒近く続いてやっと滝の音が流れたかと思った瞬間に終わる放送事故みたいな動画です。見なくて大丈夫です。
音流れ始めるの遅くない?
まどろっこしい仕組みのせいなのか、それともラズパイが古すぎるのか、遅延が発生したり連続再生できたりできなかったりします。実戦で使うには微妙かもしれません。
あとボタンを押すと私宛にAmazonからメールが届きます。家主に排泄が通知されるなんてお客さんからしたら最悪ですし、排泄を通知される私も最悪です。
Dash Buttonとスマートスピーカーを使いたかったので意地でやりましたが、素直にラズパイ単体で組んだほうが良いです。
そのうち日常の色々な音を消してくれる擬音装置を作ろうと思います。